こんにちは、住マ居ル建装です。横浜市青葉区S様邸のリフォーム、前回は足場架けと高圧洗浄の様子をご紹介しました。今回は屋根工事の中心となる「屋根カバー工法」について、その仕組みと現場での実際の作業内容を詳しくお伝えします。
記事の目次
屋根カバー工法とは
屋根のリフォームには大きく分けて「塗装」「カバー工法」「葺き替え」の3つの方法があります。S様邸では既存の屋根の劣化状況と今後の耐久性を考慮し、カバー工法を採用しました。
カバー工法の仕組み
カバー工法とは、既存の屋根材を撤去せずに、その上から新しい屋根材(主にガルバリウム鋼板などの軽量金属屋根)を重ねて施工する工法です。既存の屋根を撤去する葺き替え工事に比べて解体費用や廃材処分費用がかからず、工期も短縮できるというメリットがあります。また新しい屋根材が既存の屋根の上に重なることで、屋根全体の断熱性・遮音性が向上するという利点もあります。
カバー工法が向いている屋根・向いていない屋根
カバー工法は、下地となる既存の屋根(多くはスレート屋根)に大きな破損や雨漏りがない場合に選択できる工法です。逆に下地が腐食していたり、雨漏りによって野地板(屋根の下地板)まで傷んでいる場合は、既存の屋根を撤去して下地から作り直す葺き替え工事が必要になります。S様邸では事前の調査で下地に大きな傷みが見られなかったため、カバー工法での施工が可能と判断しました。
防水シート(ルーフィング)の施工
屋根カバー工事において、見た目には分かりにくいものの非常に重要なのが防水シート、いわゆる「ルーフィング」の施工です。
ルーフィングはなぜ必要か
屋根材そのものは瓦や金属板でできているため一見水を通さないように思われがちですが、強風時の吹き込みや屋根材の継ぎ目からわずかに雨水が浸入することがあります。ルーフィングはその下に敷く防水シートで、万が一屋根材の隙間から水が入り込んでも、内部の木材まで水が達しないようにする最後の防波堤の役割を果たします。屋根の寿命はこのルーフィングの品質と施工精度に大きく左右されるといっても過言ではありません。
S様邸でのルーフィング施工の様子
下の写真は、既存の屋根の上に改質アスファルトルーフィングを敷き詰めている様子です。シートは重ね幅を規定通りに確保しながら、屋根の谷や棟(屋根の頂上部分)といった雨水が集中しやすい箇所には特に注意を払って施工します。シートの継ぎ目からの浸水を防ぐため、タッカー(ステープル状の釘)でしっかりと固定したのち、その上から新しい屋根材を施工していきます。

新しい屋根材の施工と仕上がり
ルーフィングの施工が完了したら、いよいよ新しい屋根材を張っていきます。
屋根材の種類と選び方
カバー工法で使用される屋根材には、軽量で耐久性に優れたガルバリウム鋼板製の屋根材が広く使われています。既存のスレート屋根と比較して重量が軽いため、建物への負担が少なく、耐震性の面でもメリットがあります。また表面には遮熱・断熱に配慮したコーティングが施されている製品も多く、夏場の室内温度上昇を抑える効果も期待できます。屋根材の色やデザインは複数の選択肢からお選びいただけるため、外壁の色との組み合わせも含めてご提案しています。
施工時に気をつけていること
屋根材を張る際は、一枚一枚の重なりや釘の位置を規定通りに揃えることが、見た目の美しさだけでなく防水性能にも直結します。また棟板金(屋根の頂上部分を覆う金属部材)の内部には貫板と呼ばれる下地木材を新設し、強風による棟板金の浮きや飛散を防ぐ対策も合わせて行っています。下の写真は、屋根材の施工が完了した状態です。以前の色あせた屋根から一新され、耐久性の高い屋根に生まれ変わりました。

屋根工事と外壁工事を同時に行うメリット
S様邸では屋根カバー工事と外壁塗装工事を同じ足場の中で並行して進めています。屋根と外壁を別々のタイミングで工事すると、その都度足場を組み直す必要があり、費用も工期も余分にかかってしまいます。一度の足場設置でまとめて工事を行うことで、トータルコストを抑えながら効率よくリフォームを完了できるのが大きなメリットです。
職人同士の連携
屋根と外壁の工事を同時に進める場合、屋根職人と外壁職人の作業スケジュールを綿密に調整する必要があります。足場の使用場所が重ならないよう、天候や乾燥時間も踏まえながら日々の工程を組み立て、無駄のない動線で効率的に工事を進めています。
足場を活用した安全な高所作業
屋根の上での作業は特に転落のリスクが高いため、足場や親綱(安全帯を掛けるためのロープ)をしっかり活用しながら作業を行っています。S様邸のような急勾配の屋根では、足元の安定を確保しながら一枚ずつ丁寧に屋根材を張っていくため、通常よりも慎重な作業が求められます。
工事完了後のアフターフォロー
屋根カバー工事や外壁塗装は、工事が完了して終わりではありません。住マ居ル建装では施工後も定期的な点検をご案内し、経年による小さな不具合を早期に発見できる体制を整えています。
保証とメンテナンスのご案内
使用する屋根材や塗料によって保証年数は異なりますが、施工完了時には保証書をお渡しし、いつまでどのような保証が受けられるかを分かりやすくご説明しています。また台風や大雨のあとなど、気になることがあればいつでもご連絡いただけるよう窓口をご案内しています。
よくあるご質問
Q. カバー工法だと屋根が重くなって耐震性が落ちませんか?
A. 既存の屋根を撤去しない分、瓦屋根からのカバー工法では重量増加に注意が必要ですが、S様邸のようにスレート屋根の上にガルバリウム鋼板を重ねる場合は、既存の瓦屋根に比べてもむしろ軽量になるケースが多く、耐震性への悪影響は少ないとされています。
Q. カバー工法をした屋根はどのくらいもちますか?
A. 使用する屋根材やメンテナンスの状況によって差はありますが、一般的にガルバリウム鋼板のカバー工法は20年前後を目安に、部分補修や再塗装を行いながら長くお使いいただけます。
点検・お見積りは無料で承っております。屋根のリフォームでお悩みの方は、お気軽に住マ居ル建装までご相談ください。
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