横浜市泉区で進行中の屋根・外壁塗装工事、今回は中塗り・上塗りの様子をご紹介します。下塗りまで完了した外壁・屋根に色が入ることで、仕上がりのイメージが一気に具体的になる工程です。塗料の重ね方や乾燥時間の管理など、見た目には分かりにくい細部の積み重ねが、完成後の美観と耐久性を大きく左右します。
記事の目次
中塗り工程の役割と重要性
なぜ3回塗りが基本なのか
塗装は下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りが基本です。1回だけしっかり塗ればよいのでは、と思われがちですが、それぞれの工程には異なる役割があります。下塗りは既存の下地と新しい塗料を密着させるための橋渡し役、中塗りと上塗りは同じ塗料を2回重ねることで、色ムラをなくしながら塗料メーカーが定める規定の塗膜厚みを確保する役割を持っています。塗膜が薄いままだと紫外線や雨風の影響を受けやすく、本来の耐用年数よりも早く色あせや剥がれが発生してしまいます。
中塗りが仕上がりを左右する理由
中塗りは単に「2回目の色塗り」ではなく、塗膜全体の厚みを均一にし、上塗りの仕上がりムラを防ぐための重要な工程です。1回の塗布で厚塗りをしてしまうと、表面は乾いても内部の乾燥が追いつかず、乾燥不良やひび割れの原因になります。そのため、適切な塗料の希釈率と塗布量を守りながら、ローラーの運び方を一定にして塗り重ねていきます。
色の変化で確認できる塗り残し
中塗りの段階では、塗装済みの部分と未塗装の部分の色の差がはっきりと出るため、職人にとっては塗り残しを見つけやすいタイミングでもあります。逆に、色の差が分かりにくい暗い色を選んだ場合は、より慎重な目視確認が必要になります。塗り忘れが1か所でもあると、その部分だけ塗膜が薄くなり、数年後に周囲より早く劣化が進んでしまうため、職人は面ごとに区切りながら確認を重ねて作業を進めています。
軒天塗装で細部まで仕上げる
軒天とは・劣化しやすい理由
軒天(軒下の天井部分)は、屋根の裏側にあたる部位で、雨や湿気の影響を受けやすくカビや黒ずみが発生しやすい場所です。日射があまり当たらないため乾きにくく、汚れや水分が長時間とどまりやすいという特徴があります。見上げる角度での作業になるため、塗料がたれやすく均一に塗るには経験が必要な部位でもあります。また、軒天は通気口が設けられていることも多く、通気を妨げないよう塗料の塗布範囲にも配慮が必要です。
T様邸での軒天塗装
今回の現場でも、軒天の下地の状態を確認しながら丁寧に塗布しました。ローラーで広い面を仕上げつつ、端部や取り合い部分は刷毛を併用してムラが出ないよう配慮しています。

屋根の中塗り作業
スレート屋根特有の注意点
スレート屋根は板状の部材が重なり合う構造のため、重なり部分にしっかり塗料が届いているかどうかが仕上がりと耐久性を左右します。重なりの隙間に塗料が入り切らないと、その部分だけ塗膜が薄くなり、将来的な劣化の起点になりかねません。ローラーだけでなく、細部は刷毛を併用しながら塗り残しがないように仕上げていきました。

屋根上から見えるもの
屋根の上からは周辺の街並みが一望できます。近隣の屋根も瓦やスレートなど様々で、それぞれ異なる劣化状況が見て取れます。色あせが進んだ屋根、コケが目立つ屋根などを実際に目にすると、定期的なメンテナンスの大切さを改めて実感します。
屋根の色選びが与える印象
屋根の色は外壁ほど頻繁に見比べる機会がないためか、実際に塗り替えると印象の変化に驚かれるお客様が多い部位でもあります。色あせた屋根は建物全体を古びた印象にしてしまいますが、中塗りで色が入ることで屋根本来の色味が戻り、外壁とのバランスも整っていきます。
上塗りで仕上げる美観と耐久性
上塗り塗料の役割
最終工程である上塗りは、見た目の美しさだけでなく、紫外線や雨風から外壁・屋根を守る「保護膜」としての役割を担います。上塗り用の塗料は下塗り・中塗りとは異なる耐候性の高い塗料を使用し、ローラーの重なり幅を一定に保ちながら、ムラのない仕上がりを目指して塗布しました。

塗りたては光沢があり、乾燥が進むにつれて落ち着いた質感に変化していきます。写真は外壁の上塗り作業中の様子です。
天候管理と乾燥時間の確保
塗装作業は天候に大きく左右されます。急な雨や強風、極端な高温・多湿の日は塗料の乾燥不良につながるため、天気予報を細かく確認しながら作業日程を調整しています。特に湿度が高い日は、表面が乾いたように見えても内部の乾燥が追いついていないことがあり、次の工程に進むタイミングの見極めが重要になります。今回の現場でも、中塗りと上塗りの間に十分な乾燥時間を確保しながら塗り重ねを進めました。
また、屋根と外壁では日当たりや風通しが異なるため、同じ日でも乾燥の進み具合に差が出ます。職人は指触で乾燥状態を確認しながら、部位ごとに適切なタイミングで次の工程に移るよう調整しています。こうした細かな判断の積み重ねが、完成後の耐久性に直結する部分です。
よくある質問
Q. 中塗りと上塗りは同じ色ですか?
A. 多くの場合、同じ塗料・同じ色を使用します。あえて色を分けることもありますが、その場合は塗り残しの確認がしやすくなるという利点があります。
Q. 塗装後、雨が降っても大丈夫ですか?
A. 塗料が完全に乾く前の降雨は、塗膜に雨だれ跡が残ったり密着不良を起こしたりする原因になります。そのため天気予報を確認しながら塗装日を調整し、必要に応じて作業を見合わせています。
次回の現場報告では、雨樋の塗装や付帯部の仕上げ、そして完了時の様子をお届けする予定です。
住マ居ル建装株式会社では、屋根・外壁の無料点検を随時受け付けております。塗り替えのタイミングにお悩みの方は、写真をお見せしながら現在の状態を丁寧にご説明いたしますので、お気軽にご相談ください。
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